平凡な日々

 
 でもそれが一番幸せ。
 

カナダディ

7月1日はカナダの建国記念日です。


毎年、カナダ国内でたくさんのイベントが行われて、国民が国を挙げてお祝いする日です。




が、今年のカナダディは違います。



BC州の街中でカナダ国旗の半旗が掲げられています。





こんな感じで




コロナの影響ではなく、BC州にあるカムループスのインディアンレジデンシャルスクールがあった跡地の地底から200を超える人骨が見つかった影響で、今年のカナダディのお祝いはすべてキャンセルという形になりました。




このレジデンシャルスクール。1890年ころから1969年までカナダ政府のもと、多くはカトリック系の教会が運営した寄宿学校で、強制的にネイティブインディアンの子供たちを親元から離して、西洋式の教育や生活に移行させるという目的で作られました。



この学校で行われていたことが、精神的、身体的な虐待で、記録には残っていませんが、それらの学校に通ったサバイバーたちの証言などから、それはとてもすさまじく過酷なものだったということが言われています。





このレジデンシャルスクールでのトラウマがとても複雑な影響を次世代にも残していて、ネイティブインディアンの次世代への虐待、犯罪、薬物、などと永遠と切れないトラウマとなってることも多く、とても社会的な問題となっています。



カナダにいるとネイティブインディアンのことを学ぶ機会が多いのですが、華やかなアートなどとは対照的。




私も学校に通っているときに、ネイティブの問題を一つ選んでレポートを書く機会があったのですが、犯罪、教育、自殺、それぞれについて調べだすと本当にきりがなく、行き着くとこはレジデンシャルスクールで受けたトラウマが代々に悪い影響を受けていることが多く、それを調べていくと本当に複雑で嫌になるくらいです。




これは恥ずかしいカナダの過去ということで、本当に大きな問題となっており、過去の首相の謝罪や補償がされているのですが、今年のカナダディはそういう事でお祝いムードではなく中止という形になりました。






うちらはそんなで朝からゆるりと過ごしていたのですが、夕方からちょいと遠浅のデルタ市のビーチにお出かけしただけ。








住宅街を抜けてビーチへ。







駐車場であったおじさんとHappy Canada Day !って言葉交わしただけ笑笑


カナダ色のシャツを着た人もこの家族と後1組だけだったわ笑笑






遠浅すぎて海はどこ?







巻貝が大量にいた笑笑。








ビーチを歩いて、ログに腰かけて友人家族とノンビリ話して帰ってきた、カナダに来て以来、一番静かなカナダディでした。