平凡な日々

 
 でもそれが一番幸せ。
 

指導と武道

バンクーバー、今日は大雨です。




なんだか最近、なーんか冴えんなぁって。



先日、息子が剣道から帰ってきて一言「僕にはある癖があって、それが気に入らんかったのか「やる気がないなら来んでいい」って言われた。めっちゃ嫌やったからもう2度と行かへん」




また始まった。



「せっかく頑張ってやる気になってたのに、怠けてたわけでないのにあんな風に言われ、一気にやる気がなくなった」




はっきり何が原因でどうなったのか抽象すぎて分からんかったから、家に帰って出来るだけフォローしようとしたが、出た言葉が




「大人やからって、相手が子供やからって、パワーを使ってああ言う言い方をするのはおかしい」



と言った。




相手が大人だったら「もう来んでいい、なんて言い方はせんやろう」と。





「子供やからってあんなパワーを使っていいのか」と。



もう行きたくない。行きたくなったら行く、と。





一理あると思って「そうやな」と言った。


行きたくないなら行かんでいい、行きたいなら行けばいい、と。




Teenやから難しいのか、ここ育ちやから感覚が違うのか、時代が違うのか。




うちらの時代は殴られ、酷い言葉をかけられても、それで負けじと悔しさをバネにする!みたいな、スポ根で勝ち抜いていく、みたいなのがあった時代やった。


この道場にもそんなのが残っていると感じる事も多々ある。



多少の熱は練習にきて汗を流せば治る!みたいな。

突き出して壁まで追いやるとか。






そういうやり方が息子にとっては、「あれは意味のあることなのか?」となる。




言わんとする事はとてもよく分かる。



時代錯誤的な指導の仕方はだいぶん減った様に感じるけど、それでもここのやり方で育ってきた子達にとっては「?」と思う事もあるのは否定できん。



ハッパをかける様な言葉や、指導のやり方が今の子供の世代に響くのか響かないのか。



武道をするにあたり「精神」とか「気合い」とか「礼儀」とかそういったものは必ずついてくるし、とても大事な事。



武道での練習の気合の入れ方や、根性の鍛え方、そういったものを教えたり、育てたりするのに、どんな方法が合ってるのか。




こんなアプローチしか無いのか、違うアプローチの仕方があるのか。




なんかどんななんやろう、と息子の言葉に考えさせられる。





さて〜。どうやってやる気を出させるかなぁ。



剣道はやりたい様な辞めたい様な、そんな息子とどう向き合うか。



本人に任せるしかないけどね。








こんな風にすっきりしたいわぁ。